注目ポイント

  1. 内装意匠に調和した什器レイアウト
  2. 緩やかに視線を遮るパーティション
  3. 固定席を廃止しフレキシブルな働き方へ

かつて職員宿舎があったエリアに新しく造られた彫刻専攻棟。これまで点在していた土工房、木工房、金工房を「工房棟」として中央にまとめ、その周りを囲むように各アトリエと石工房が並びます。
1階のプロジェクトスペースと2階の多目的スペースからなる「交流棟」は、自然と人が集まる空間となりました。

お客様の声

ほどよく閉じ、 ほどよく開かれたコミュニティで、社会とつながる創作活動を。

本施設は、彫刻専攻の施設を集約すると同時に、社会とのつながりを意識した創作活動を目的に新設されました。近年は異素材を組み合わせて作品をつくるアプローチは珍しくありませんが、これまでは各作業場が点在していたため、必要に応じてさまざまに移動する必要がありました。本施設では創作のニーズに合う各工房やアトリエへアクセスしやすいので、これまで以上に表現の幅が広がることを期待しています。
「交流棟」の1階はオリエンテーションや展示会、ワークショップなど幅広く使えるプロジェクトスペースです。2階部分は、学内外の人々との交流窓口、ならびに教職員の執務スペースとなっており、可動式の間仕切りや家具によってフレキシブルに利用できるようにしています。本施設のオープンを機にデータ共有やペーパーレス化を推進することで固定席を廃止し、教職員の働きやすさも向上しました。
本施設が目指すのは、ほどよく閉ざされていて、ほどよく開かれたコミュニティ。すでに学生主体でこの場所を活用したイベントも開催されています。建設当時からテーマとして掲げている「ヴィレッジ」の視点が、どのように育まれていくのか今後も楽しみです。