お客様の声

変革の象徴 N-FOREST

創業から85年を迎えた当社は、2020年6月に「2030長期経営計画日特BX」の中で事業ポートフォリオの転換を表明しました。
2021年9月に稼働を開始した小牧工場内の新オフィス棟N-FOREST(エヌフォレスト)は、その達成に向けた「変わる日本特殊陶業」を象徴する建屋であり、社員の力を集約した新規事業の拠点として、そして働き方改革を日特全体に広げていく起点となっています。
N-FORESTの建設にあたっては、新しい日特にチャレンジしていこうという想いから、社員主体の自由な発想でプロジェクトを進めていくことを重視しました。

N-FORESTのコンセプト

「変わる日特の象徴」として、当社の変革・DX・新たな働き方、そしてイノベーション創出を推進する拠点として、当社初となる様々な取り組みや設備を導入しています。
建屋のネーミングは社内公募としたのですが、応募数も多く、社内からの注目度、期待の高まりを感じました。N-FORESTの「N」は、「日本特殊陶業」「環境」「自然」「新しさ」という意味合いのほか、もう一つのテーマである「地域との共生」を意味する「Neighborhood(近隣)」の頭文字でもあります。
地域の方向けにカフェや会議室を開放し、非常時には非常用電源や防災用の備蓄を備えた防災センターとしての役割を果たす設計としています。

働き方改革を広げる起点に

N-FORESTは働き方の面でも新しい挑戦を行っています。在宅勤務など多様なスタイルの働き方を推奨しており、座席数も在籍数と比べて3割減に設定しました。
ペーパーレス化にも取り組んでおり、オフィスになるべく書類を持ち込まずPDF化するといった工夫を行うほか、あまり使わない書物は別の場所に保管するなど、N-FORESTの建設と同時に課題解決も実現できるように、働き方自体を変化させています。
当社はこれまで保守的な風潮でしたが、もっと自由な発想で新たな事業を展開できるよう、役員も含めた全社員にフリーアドレスを導入。部署間の壁を取り除きコミュニケーションの活性化を促しているほか、個人で集中できるスペースを作るなど新しい発想で幅広い働き方を推進しています。

若手社員を中心に自由な発想でオフィスを設計

働き方改革を実現する内装設計に関しては、若手メンバーでプロジェクトチームを立ち上げ、丸天産業さんの協力を得てレイアウト設計や什器の選定を進めました。中には、より開放的な空間で新たな意見を生み出す目的でテントや畳のスペースを作りたい、といったアイデアもあり、そういった若い社員の自由な発想を実現することができるよう会社もプロジェクトチームの意見を尊重する方針で進めました。
N-FOREST稼働開始後は社員が主体的に事務局運営を行っており、施設の利用ルール策定や活用方法提案などにより、さらに働きやすい環境作りに取り組んでいます。

プロジェクトを振り返って

若手のプロジェクトメンバーに自由な発想でオフィス設計を任せたことで、より社員の皆が働きやすい環境を整えることができたと感じています。丸天産業さんにはワークショップを通じて様々な提案やサポートをしていただきました。当社の想いを尊重しつつ、社員目線で寄り添って考えてくれたことや、当社のプロジェクトチームへの伴走サポートが、実際に働く社員からの評価につながったと考えています。
また、環境に配慮した工夫を多く施し、CASBEEのSランクを獲得しました。地域の皆様から見ても誇れる立派な建屋を作ることができたのではないでしょうか。
N-FORESTは「変わる日本特殊陶業」の起点として、働き方改革を当社全体に広げる確かな一歩となりました。