みなさまのオフィスにはオフィスグリコが導入されていますか?

オフィスの片隅や休憩室で、ボックスや冷蔵ケースに並ぶお菓子たち。
オフィスにある企業様も多いのではないでしょうか。

ひょいと手を伸ばせば、ひとときの美味しいご褒美が手に入る。今や当たり前のように見えるこの仕組みも、誕生から四半世紀を経てなお進化を続けています。

しかし、みなさんはご存じでしょうか?
オフィスグリコが世に出たのは1999年。まだ「働く人の休憩にお菓子を置く」という発想自体が珍しかった時代です。ここには創業メンバー2人の、静かながら情熱に満ちた挑戦がありました。

二人三脚で始まった小さな挑戦

当時のグリコといえば、ポッキーやプリッツ、キャラメルといった“国民的お菓子メーカー”。テレビCMも盛んで、誰もが知るブランドでした。そんななか「オフィスにお菓子を置いてみてはどうか」という案は、正直なところ突飛に聞こえたそうです。

社内で最初に動いたのは、わずか2人の社員。販売チャネル拡大というより、「働く人の傍らでグリコができること」を模索しての実験でした。設置先を探しては小さな冷蔵庫を置かせてもらい、売上を確認し、また改良する。その繰り返し。今のようにシステムやノウハウが整っていたわけではなく、すべてが手探りでした。

オフィスの人たちが、お金を入れて本当に買ってくれるのか?

盗まれたり、忘れられたりしないのか?


当時はそんな不安の声も少なくなかったといいます。
けれど、いざ始めてみると意外なほどすぐに受け入れられました。お菓子はもちろん、おつりを気にせず楽しめる気軽さが好評だったのです。

ネーミングに込めたシンプルさ

「オフィスグリコ」という名前も特徴的です。
大企業の新サービスなら、もっと横文字のカッコいい名称になってもおかしくありません。しかしあえて選ばれたのは、“誰にでもわかるシンプルさ”。

「グリコがオフィスにやってくる」――そのままを表現することで、説明不要にしたかったのです。創業メンバーの一人は「小さく始めたサービスだからこそ、覚えやすい名前がよかった」と語っています。名刺に刷れば一目で内容が伝わり、営業トークもシンプル。ここに“現場発想”のリアリティが感じられます。

なぜ「カエル」なのか?

オフィスグリコといえば、やはりあのキャラクター「カエルくん」。
緑色のマスコットは、なぜお菓子の会社から生まれたのでしょうか。

理由はシンプルで、しかも日本的。カエルには、疲れた体が蘇る(よみガエル)、 生き返る(生きカエル)など、オフィスで働く人が、疲れた時にちょっとお菓子を食べてリフレッシュしていただきたいという願いが込められています。また「お金がカエル」「福がカエル」「笑顔がカエル」といった縁起のよさやコイン投入口への拘りが込められています。
小銭を入れてお菓子を取り出すその瞬間に、ちょっとした幸せが“返ってくる”。まさにサービスの姿を象徴しています。

社内では「本当にカエルでいいのか?」という議論もあったといいます。けれど、愛嬌があって覚えやすいキャラクターは、多くのオフィスで愛される存在に育ちました。

        カエル

信頼に基づいた無人販売方式

オフィスグリコのユニークさは、ビジネスモデルにもあります。
それは“信頼”に基づいた無人販売方式。

小さな赤い箱や冷蔵ケースには、お菓子やアイスがずらり。購入者は現金(購入金額)を入れて自分で取り出す――ただそれだけ。精算システムもなく、監視カメラもない。あるのは、会社と社員のモラル、そして「ちょっと甘いものが欲しい」と思ったときの気軽さです。
※現在は電子(コード)決済も使用できます。

驚くべきことに、この仕組みは大きなトラブルなく成り立ちました。むしろ「オフィスに細かな現金を常備する文化」を生み、社員同士の会話のきっかけにもなったのです。ある企業では、机の引き出しに“グリコ専用の現金ストック”を用意する人が続出したそう。お菓子ひとつで職場の雰囲気が和む――それが最大の価値でした。

丸天産業で利用されるオフィスグリコってどんな感じ?

ランキング

実際に、私たちのオフィスでもオフィスグリコは欠かせない存在です。そこで社内アンケートを行い、人気お菓子ランキングを出してみました。
弊社でのランキングはこちら!

1位!
  • 1位 ポッキー(江崎グリコ)
  • 2位 プリングルス(日本ケロッグ合同会社)
  • 3位 ビスコ(江崎グリコ)

やはりポッキーが人気ですね!片手で食べられて美味しいという声が聞かれました。お腹がすいた時、(あまり大きい声では言えないけど残業するとき)とかにはとっても重宝するそうです。

社員インタビュー

どんな時に買うのか?社員にインタビューしてみました

お昼の代わりに

時間がない時に、お昼の代わりに栄養バーを食べたりします。昼食代わりになるものも入っていて嬉しいです。

お腹が空いたら

夕方お腹が空いてきたときや疲れたときに食べたりします。小分けのものだとみんなで分けられたりするので重宝します。

知られざる裏話

弊社担当オフィスグリコ事業部の斎藤さんに聞いてみました。

人気のお菓子は?

ポッキー・ビスコ・フレンドベーカリー

チョコレート系・グミが人気ですね。コンビニでの売れ筋とはまた違って、個包装の方が好まれるようです。看板商品であるポッキー・ビスコ・フレンドベーカリー(クッキー)はとても人気です。

思わぬ効果は?

担当者が予想もしなかった使い方も

1990年代後半頃のお菓子の需要は家庭70%オフィス19%でした。オフィスグリコは働く人のココロとカラダをサポートするサービスとしてはじまりました。当初想定していたオフィスグリコの利用方法はコミュニケーションツールとしての利用方法です。ですが、私たちも考えていなかった新しい利用方法としてお客様から、リフレッシュや災害時の循環型備蓄としても関心が広まっていきました。

何がほしいって・・

食事としてのグリコ

パン・冷凍食品など、外に買いにいく時間のないお客様から、食事代替になるオフィスグリコが欲しいというご要望が多く届くようになりました。
コロナ前や働き方改革前は、残業飯(おやつタイム)として、コロナ後になると朝・昼のお菓子ではなく食事として使われることが増えたようです。外食は高い・コンビニも飽きるという意見から、肉まんなどが「タイパ飯」「コスパ飯」として好まれるようです。このため食事代替になるオフィスグリコも現在強化中です。

25年を経て――オフィスに寄り添う存在へ

今やオフィスグリコは全国規模で展開し、多様なラインナップを揃えるサービスに成長しました。単なる「お菓子販売」を超え、「働く人のウェルビーイング」に寄与する存在としても注目されています。

疲れたときに甘いものを一口。会議前にちょっとした糖分補給。雑談のきっかけにチョコをシェア。小さなことですが、オフィスでの心地よい時間を支えてくれるのです。

担当者が語る、これからのオフィスグリコ

では、このユニークな仕組みを担ってきたグリコの担当者は、どんな想いを抱いているのでしょうか。オフィスグリコ事業部の斎藤さんに伺いました。

お客さまとの接点・関係を生み出せるサービスなので、時代の変化とともに私たちも変化していきたいと考えています。コロナ以降をみても、働く人のワークスタイルが急速に変化し、それに伴い利用シーンも変わってきています。オフィスグリコの存在や役割が、お客さまにとって必要とされる、喜んでいただける姿になっていたいと思います。
健康志向の商品や食事系のラインナップを強化し、ランチ時の食事代替を含めて働く人の健康に寄り添いながら食のトータルサポートできるサービスをコンセプトにデジタル化を推進し、お客さまの利便性を高めることを目指したいです。

結びに

あなたのオフィスにもし「オフィスグリコ」があったなら、今日はぜひそこに手を伸ばしてみてください。創業メンバー2人の小さな挑戦から始まった仕組みは、いまもオフィスに“笑顔がカエル”瞬間を届け続けています。

お菓子は単なる甘い嗜好品ではなく、働く人の心をほぐし、職場をつなぐ“ちいさな魔法”。その魔法を支えているのが、オフィスグリコの知られざる素顔なのです。
今日はチームで1つ、オフィスグリコのお菓子をシェアしてみませんか。